恐ろしいかたまり
1ヶ月ちょい前に髪形をドレッド・ヘアにしました。
黒人文化モノの映画やドラマを Netflix で見ているうちにどうしてもやりたくなって、いったんは度胸が足りずにツイストパーマでお茶を濁したものの、結局満足できずに専門店へ。
ドレッド・ヘアとは
正式名称はドレッドロックス(ドレッド=恐ろしい、ロックス=かたまり)だとか、「体に刃物を当てない」というラスタファリアニズムの考え方から伸ばし放題の髪がからまって束になったんだとか、そういう起源の話をいちおう書こうかとも思ったんですが、ぼく自身がそういうところをあんまり気にせず単にヘアスタイルとして選択しただけなので、あくまで現代のヘア・スタイルとしてのドレッドを日本人がやろうとするとどうやるのか、という話を。
要はアフロ・パーマ(超チリチリのやつ)をあてた上で逆毛を立てながら三つ編みにしたもの、のようです。少なくともぼくがやったのはそれ。朝11時に始めて夕方17時までかかりました。金額は3万円ほど。
洗髪
実際にドレッドにする直前に美容師さんに色々質問したんですが、やっぱり一番気になったのは「洗えるの?」というところでした。ぼくが施術以降、会う人会う人に聞かれる率もやっぱりこれがダントツで一位。
結論から言うと、洗えます。ふつうのシャンプーでふつうに洗って大丈夫。ただし(上記のとおり)三つ編みのまま洗ってるようなものなので非常に乾きにくく、洗った後のほうがわりと大変。ていねいに水を吸い取った上できっちりドライヤーで乾かさないと、生乾きでくさくなるらしいです。
ぼくはショート・ドレッドなのでまだラクですが、たまにいる超長い髪の毛でドレッドの人とかはきちんと乾かすのが大変すぎるので、逆にあまり洗わないほうが清潔になるらしい。
毛先
「ドレッド」で画像検索すると、ひとくちにドレッドと言ってもけっこういろんな形があるのだなと思うわけですが、どうやるのかなと思ってたのが毛先が丸くなっているパターン。
前述のように上記のアフロ・パーマを三つ編みにすると、当然毛先はひょろっと細くなっている状態になります。そのままの人もけっこういますね。で、この毛先を折り畳んで、それをレース編みで使うかぎ針を使って毛束と一体化させることでああいう丸い毛先になるようです。
根元
放っておくと当然、根元はパーマのかかっていない毛が伸びてきます。これはどうするのか。
美容師さんによると、根元だけアフロ・パーマをかけ直し、かぎ針で元々ドレッドだった部分となじませ、キュッとしめるらしいです。パーマの間隔は元の長さにもよるそうですが、短くて3ヶ月くらいごとだそう。
ちなみに、地毛は直毛のままでエクステを使うパターンもあるそうです。
やめる時
飽きたりしてやめたくなった時、一回坊主にしないと無理という話を元々行っていた美容院で聞いていたんですが、専門店の方の美容師さんに聞いたところ、ほどくことは一応できるそうです。なのでほどいてストレートパーマをかければ元通り。ただしこれも一日仕事なのでかなり金額がかかるそうです。
よかったこと
ドレッド・ヘアにしてよかったことは、あんまりやってる人がいないので、たぶんこれ他の人からしたら覚えやすいんじゃないでしょうか。フリーランスとしてはトクっぽい。「あのドレッドのデザイナーです」とか言っておけば簡単に思い出してもらえそうです。
あとは、毎朝やってた髪形のセットがまったく不要になったのも時短的にはプラスかもしれません。ただこれはドライヤーの時間が増えたのでプラマイゼロか。
よくなかったこと
よくなかったことは上に書いたとおり、ドライヤーの時間が長くなったこと。3倍くらいになりましたね。あと、ほどけてきたドレッドはかぎ針でリペアするんですが、これも面倒。このあいだ美容院にもう一回行って、きちっと直してもらってきました。
余談
映画やドラマを見ていて気付いたんですが、ドレッドの人はだいたい悪役か脇役ですね。主役がドレッド・ヘアの映画があったら教えてください(レゲエのドキュメンタリーとか以外で)。
そんな感じ。髪形は年一くらいでけっこうコロコロ変える方なんですが、今後しばらくはこれでいこうと思います。美容師さんも「ドレッドは育てるもの」とおっしゃっていました。